一言でコッポラといっても、ウチでは2種類あるとうたってますがざっくりし過ぎてモヤモヤしますね(苦笑)。
イタリアから買いつけてきたものも店舗それぞれの型、その職人もいくつも型(パターン・モデル)を持っているわけです。
当店でもオリジナルの型を作り続けてこれまでボツになったものを含めると・・・いくつあるか覚えてません(笑)。
試行錯誤を繰り返して現在製作している主な4つの型の違いをご説明します。
ホームページに挙げてるものをもう少し掘り下げてみますね。
まずはハンチングタイプ。
ざっくりいうと細めと太め、シュッとしてるかボテっとしてるか。
一つ目は〈ピアット〉
どちらかというとシュッっとしている方(笑)。シルエットはそれほど大きくなくツバの長さも45㎜ほど。初めての型でも違和感少なくかぶりこなせるタイプだと思います。
2つ目が〈ラルゴ〉
上から見ると縦横の長さが同じくらい丸く大きいシルエットなのでまっすぐかぶっても横にハミ出ますし、少しずらすとどちらかの耳に大きくかぶさるようにもなります。このたっぷりとしたスタイルが慣れてくるとたまらないんです(笑)。ツバの長さ約53㎜。
そしてキャスケットタイプ。トップの真ん中あたりにボタンがあって8つに放射線状につなぎ合わせたような縫製されたもの。
そのうちの一つが〈ストレット〉
ハンチングタイプと比べるとやはり丸みを帯びたシルエットですがまだまだ抑え気味の横の出具合い。上記のラルゴと少し近いかもしれませんね。このタイプだけツバの芯地に不織布を使用しています。柔らかくて軽いのが一番の特徴。ほかのアイテムにはプラスチックくらい堅めの素材(ポリプロピレン)を使用してますがこれはかぶった瞬間にオデコの形にフィットしてくれる優れものです。長さ約60㎜。
もう一つが大きいシルエットの〈アンピオ〉
よく言われる『絵描きさんがかぶってそうな』ベレー帽をかぶる要領で横にずらすことで非対称なシルエットを楽しめるタイプ。
構造で特筆しなければいけないのが帯状のパーツがついているところ。
このパーツがあることで深さを増し丸みが増すシルエットになります。
ツバ芯はラルゴのものと同じ形です。
すべての生地で4種類作っているわけではないので見当たらないこともあります。素材によって適している(形が綺麗に出る、柄が上手く出せる、生地がそもそも少ない等)かどうか当店で判断したうえで製作依頼してますのでそこは信用してもらいたいですが、どうしてもこの生地で違う型のコッポラを作ってほしい!という方がいらっしゃったらひとまずご相談ください。生地あればアナタだけのものを作れるかも知れません(新しい型の製作は承ってません。)。
※着用はすべて58.5㎝(当店Lサイズ)。